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スーパー全店が即配拠点に、ハイヴィーが展開する最低注文額なしの即配サービス

スマートフォンから注文が入ると、店舗では従業員が商品を集め、最短30分のピックアップや宅配へつなぐ。ハイヴィーの全店導入が示すのは、スーパーが「客を待つ売場」から、注文を受けて動き出す地域物流拠点へ変わりつつある流通先進国の姿だ。

スマートフォンから注文が入ると、店舗では従業員が商品を集め、最短30分のピックアップや宅配へつなぐ。ハイヴィーの全店導入が示すのは、スーパーが「客を待つ売場」から、注文を受けて動き出す地域物流拠点へ変わりつつある流通先進国の姿だ。

スマートフォンから注文が入ると、店舗では従業員が商品を集め、最短30分のピックアップや宅配へつなぐ。ハイヴィーの全店導入が示すのは、スーパーが「客を待つ売場」から、注文を受けて動き出す地域物流拠点へ変わりつつある流通先進国の姿だ。

在米28年のアメリカン流通コンサルタント
激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ
【冷蔵庫の買い忘れを30分で救う】スーパー全店が即配拠点!最低注文額なしで牛乳1本から“店を動かす”時代
冷蔵庫の緊急事態を30分で解決

夕食を作ろうとしたら牛乳がない。子供の弁当に入れる卵を切らしていた。体調を崩した家族のため、スープや風邪薬がすぐに必要になった。

これまでなら近所のスーパーへ車を走らせる場面だが、中西部の食品スーパー、ハイヴィー(Hy-Vee)は、その買い忘れを最短30分で解決するサービスを全店に導入した。

最低注文額なしの30分ピックアップ

利用者はハイヴィーのアプリやウェブサイトで商品を選び、会計時にゲット?イット?ファスター(Get it faster)を選択する。

最低注文額なしで、注文から最短30分後に店舗で受け取れる。さらに4.95ドル(792円)を支払えば、自宅への30分配送も選択できる。

最低注文額がないのは店頭受け取りであり、30分で必ず届くことを保証するサービスではない点には注意が必要だ。

日本では無名でも中西部では生活インフラ 

ハイヴィーはアイオワ州ウェストデモインに本社を置き、中西部9州で食品スーパー、ドラッグストア、コンビニエンスストアなど560以上の事業拠点を展開する従業員所有企業である。

年間売上高は140億ドル超(2兆2,400億円)、従業員数は7万人を超える。ウォルマートほど巨大ではないが、中西部では食品、薬、惣菜、宅配、給油まで地域生活を支える有力チェーンなのだ。

スーパーとレストランと薬局の複合体 

ハイヴィーの特徴は、生鮮食品を並べるだけのスーパーではないことだ。

店内には薬局、クリニック、レストラン、寿司、ピザ、アジア料理などを備える店舗も多く、ネットスーパー、カーブサイド?ピックアップ、宅配、会員制度、燃料割引を組み合わせている。

日本でいえば、イオンの食品売場にドラッグストア、デパ地下の惣菜、ファミリーレストラン、ガソリン割引を一体化したような存在である。

全店導入が最大の特質

30分配送そのものは珍しくなくなった。ウォルマートやアマゾン、ドアダッシュ、インスタカートも配送時間を競っている。

しかしハイヴィーの施策で重要なのは、特定の大都市だけで行う実証実験ではなく、地域スーパーが最短30分のピックアップと宅配を全店の標準サービスにしたことである。

買い忘れだけを取りに行かなくていい

例えばカレーを作っている途中でルーが足りないと気づいたとする。

従来なら火を止め、着替え、車で店へ行き、駐車し、商品を探し、レジに並ぶ必要がある。

ハイヴィーならスマートフォンでルーと翌朝の牛乳を注文し、30分後に受け取れる。自宅配送を選べば、鍋を見ながら商品を待てる。

買物時間だけでなく、家事を中断する手間まで削減するサービスなのである。

大量購入から少量の緊急需要へ 

従来のネットスーパーは、1週間分の食品をまとめて注文する使い方が中心だった。一定金額以上の購入を求めたり、時間帯を予約させたりするサービスも多い。

これに対し、最低注文額なしの30分ピックアップは、牛乳1本、卵1パック、薬1箱という少量需要を狙う。スーパーがコンビニの「今すぐ欲しい」という商圏へ踏み込んだのだ。

会員制度への入口にもなる 

有料会員のパークス?プラス(PERKS Plus)は、30分ピックアップを無料で利用できる。通常の宅配についても、9月6日までは75ドル(1万2,000円)以上のオンライン注文を無料配送する。

緊急時に30分サービスを体験させ、次は会員登録や週単位のまとめ買いへ誘導する設計である。速さは単独の商品ではなく、固定客を増やす入口となる。

競争の舞台は売場からスマートフォンへ 

以前の記事で指摘したように、米国のネットスーパー競争は、店舗の品ぞろえだけでなく、アプリと売場裏側の物流オペレーションへ移っている。

またネットスーパー利用者の66%が自宅配送を選ぶという調査は、客が商品だけでなく時間まで購入していることを示していた。

今回の全店30分サービスは、その流れを中西部の地域チェーンが日常の買物へ落とし込んだものだ。

30分を支えるのは店舗作業 

注文ボタンは簡単でも、30分で商品を渡すには、在庫情報、売場位置、ピッキング順序、代替商品の確認、袋詰め、受け渡し、配達員の手配を短時間でつなぐ必要がある。

生鮮品の品質を見極めながら通常注文と緊急注文を処理しなければならない。30分足球即时比分,比分直播本体はアプリではなく、注文後に動き出す店舗オペレーションである。

速さが欠品を増やす危険 

注文が集中すれば、従業員が売場を走り回り、通常客への補充や接客が遅れる可能性もある。アプリでは在庫ありでも棚に商品がなければ、30分という約束は成立しない。

利用者にとって重要なのは、早く注文を確定できることではなく、欲しい商品が正しくそろい、指定時間に受け取れることだ。

スーパーは冷蔵庫の外部倉庫になる 

ハイヴィーが売ろうとしているのは、牛乳や卵だけではない。「買い忘れても30分で補充できる」という安心である。

家庭が大量に買い置きしなくても、近隣店舗が冷蔵庫の外部倉庫として機能する。次世代スーパーの競争は、売場の広さや商品数だけでなく、必要になった瞬間から食卓へ届くまでの時間をどこまで短縮できるかへ移っている。

本日の換算レート 1ドル=160円で換算

?こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です!

ここのところロサンゼルスでは30度を超える日が続いています。

こんな暑い日は、先日のダラスで見たジップラインのドローンを呼び、アイスクリームや冷たい飲み物を15分ほどで空輸してもらいたい衝動に駆られます。

ネットスーパーが当たり前になると、次は「今日中」ではなく「今すぐ欲しい」と考えるようになります。

便利さには上りエスカレーターのような性質があり、一度乗れば前の階まで歩いて戻ろうとは思いません。

中西部の食品スーパー、ハイヴィーが全店で始めた最短30分サービスは、まさにその欲求を捉えたものです。

最低注文額なしのピックアップに加え、4.95ドルで宅配も選べます。牛乳1本や卵1パックの買い忘れでも、店へ行く代わりにスマートフォンから店を動かすのです。

日本の流通業者には、客が店へ買物に来ることを今も当然と考えているところがあります。

しかし流通先進国では、店は「客を待つ場所」から「客の注文で動き出す地域物流拠点」へ変わっています。

店長が入口で来店を待っている間に、アメリカではアイスクリームが空を飛んでくるのですよ。

最終更新日:

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