6月11日にFIFAワールドカップ2026(以下、W杯)が開幕し、今朝はいよいよ日本対オランダ戦も行われた。開幕前から日本代表のアウェイユニフォームの好調な売れ行きが話題になるなど、今大会はファッション文脈としても見逃せないものになっている。この2~3年ですっかり定着した“ブロークコア”(ゲームシャツやトラックパンツなどのサッカーアイテムを取り入れたファッションスタイリング)トレンドを背景に、ユニフォームサプライヤーであるスポーツメーカー側では、過去のW杯以上にファッションとの接続を意識した打ち出しが目立っている。
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アディダス:ミヤシタパークでファッションショーも
W杯の最上位スポンサーである「アディダス(adidas)」は、参加48カ国のうち最多の14カ国のユニフォームサプライヤーを務める。14カ国にはもちろん日本も含まれる。アディダス ジャパンは大会に合わせ、東京?渋谷のレイヤード ミヤシタパーク屋上にフットボールパーク「アディダス プレイ フリー パーク(adidas PLAY FREE PARK)」を開設。6月14日には、サッカーとファッション、音楽、ダンスなどのカルチャーを融合したイベントを開催した。






元フィギュアスケート選手の坂本花織さん
Image by: adidas
イベントでは浅野拓磨選手や原口元気選手ら、元日本代表を含む現役選手による3対3のスペシャルマッチを実施。集まった観客は選手たちの足技に熱狂したが、同時に目を引いたのがその着こなしだ。選手たちはユニフォームそのものではなく、ゲームシャツを取り入れた“ブロークコア”スタイルで登場し、それぞれの個性を表現した。
同イベントには、フィギュアスケートの坂本花織選手やスピードスケートの髙木菜那選手、クライミングの野中生萌選手、ブレイキンのBBOY ISSIN選手といった、他ジャンルのアディダス契約アスリートや、ラッパーのLANAも参加し、美容室SHIMAの奈良裕也プロデュースによるファッションショーも開催。坂本選手は日本代表の青いジャージにパールネックレスを重ね、野中選手はブレイズヘアにオーバーサイズのユニフォームを合わせるなど、いっそう華やかな“ブロークコア”スタイルを披露した。


「アディダス」が6月14日にミヤシタパークで開催したイベントから
Image by: FASHIONSNAP
アディダスはW杯期間中、ミヤシタパークやラフォーレ原宿、髙島屋新宿店、大阪?うめきた広場、JR名古屋駅ゲートタワーなど、全国10ヶ所に期間限定ショップを出店している。レプリカユニフォームや関連グッズ販売、パブリックビューイング、選手を招いたトークイベントに加え、一部店舗ではユニフォーム着用者を対象としたスナップ企画も実施。「日本ではユニフォームは試合観戦時に着用するものというイメージがまだ根強く、日常着として取り入れる文化は限定的。スナップ企画を通じてユニフォームを街で楽しむ姿を可視化し、新たなフットボールカルチャーの醸成を目指す」としている。
ナイキ:各国のドーバー ストリート マーケットでも販売
W杯で12カ国のユニフォームサプライヤーを務める「ナイキ(NIKE)」は、カナダ、アメリカ、フランス、ナイジェリア、オランダ、イングランド、韓国の代表チーム(ナイジェリアのみ予選敗退でW杯本戦出場はなし)をモチーフにしたファッションコレクションを6月11日に発売した。各国のドーバー ストリート マーケットでも扱っている。



フランスチームのコレクションは「ジャックムス」とタッグ
Image by: NIKE
注目したいのは、それぞれの国のサッカー連盟と組むだけでなく、各国のカルチャーを体現するブランドやクリエイターを起用している点だ。たとえばフランスは「ジャックムス(JACQUEMUS)」、イングランドは「パレス スケートボード(PALACE SKATEBOARDS)」、アメリカは「ヴァージル?アブロー?アーカイブ(Virgil Abloh Archive)」と協業し、競技用ユニフォームをストリートファッションへと翻訳している。
プーマ:スニーカーカルチャーの大物とコラボ
W杯出場11カ国のサプライヤーを務める「プーマ(PUMA)」は、スニーカーデザイナーのサレへ?ベンバリーとのコラボレーションによる“トラベル ウェア”コレクションを6月4日に発売した。選手たちが大会へ向かう移動シーンなどから着想を得たものといい、W杯開催国の一つであるアメリカ?ロサンゼルスでは、コラボレーションを記念した大型イベントも開催している。






「プーマ」がサレへ?ベンバリーと組んだ“トラベル ウェア”コレクション
Image by: PUMA
また、日本ではW杯開幕直前に実施した2026年秋冬展示会で、各国代表ユニフォームを取り入れた“ブロークコア”スタイリングをマネキンで提案。白いレースドレスに真っ赤なユニフォームを重ねたり、トレンチコートの上からゲームシャツを合わせたりと、従来のスポーツスタイルの枠を超えた着こなしが来場者の目を引いた。
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